ランニング初心者が結果を出す為の本
こんな人におススメです!
- 健康の為にランニングを始めようと思っている人
- 効率的なトレーニング方法を学びたい人
- できれば楽にランニング効果を得たい人
著者はスポーツ科学の大学教授で医学博士です
著者は田中宏暁氏。スポーツ科学部教授で医学博士です。専門は運動生理学。肥満や生活習慣病の予防と治療に有効な運動の研究を続け、スロージョギングを提唱している。自らもランナーとして日々、ランニングを実践しているようです。(ちなみにマラソン自己ベストは50歳で2時間38分・・スゴイ・・)
日本オリンピック委員会強化スタッフの立場でトップアスリートの競技力向上のアドバイザーとしても活躍したようです。
結果を出す科学的トレーニングを学ぶ
どうせなら効果的なトレーニングをしたいなあ
本書はランナーが効果的にトレーニングをする為にどうすべきかをランナーのレベルに応じて解説されていますのでランニングを始めようと思っている方、ランニングに取り組んでいる方にも参考になる内容です。
特に著者が医学博士というだけあって、ランニングの体への有効性について詳しく解説されています。
例えば、ランニングとウォーキングでは時速6kmまでは体感強度は同じですが、それ以上のスピードになると ウォーキングの方がエネルギー効率が悪いため ウォーキングの方が体感的にきつく感じてしまうそうです。なので、ゆっくり走る事の方が長時間動く事が可能となる為、本書では「スロージョギング」を推奨されています。
また、 ウォーキングとランニングでの使用する筋肉部位でも違いがあり、ランニングの方が全身で使用する筋肉が増えるので筋肉の衰えを防ぐ効果もあるようです。
スロージョギングは効果的な練習方法
本書でいう「スロージョギング」とは、歩くくらいの低速で走る事です。マラソンの練習でいうところのLSD(ロングスローディスタンス)と同じだと思います。
スロージョギングの効果については本書にて詳しく解説がされていますが、一言申し上げるならば「脂肪をうまく使う走り方なので、長く走る事が可能。」という事でしょうか。長時間走る事が可能なので消費カロリーも増え、体脂肪を減らす効果も期待できます。
体脂肪を減らす事ができれば、体重の減少が期待できます。
体重を減らす事ができれば、余分な重りを外すことになりますのでより速く走る事ができるようになります。
このように「スロージョギング」で練習するとこのような好循環が期待できますので、特に初心者ランナーの最初の練習としては強度も低く取り組みやすいのでおススメの練習です。
ランニングは健康に良い
「ランニングは健康に良い」、この理由も本書では詳しく解説されています。
肥満防止の他、心機能の向上、ミトコンドリア機能の向上、血糖値を下げるなどランニングを継続する事で様々な健康メリットをもたらすようです。
この辺りの解説も本書で、詳しく解説されています。
ランニングに関わらず、年をとっても運動を続けている人はやはり健康的になるようです。
(実際、私の周りの元気な年配の人は積極的に運動しているように感じます)
ランニングしている人にもおススメの1冊です
本書のタイトルは「ランニングする前に読む本」と書いているように、これからランニングを始めようと考えている方にぴったりの本です。
しかし、私のように既にランニングに取り組んでいる人にとっても勉強になる内容ですし、今後の練習メニューの参考になる事は間違いないように感じました。
是非、この本を参考にマラソンを楽しんで健康的な生活を続けていければ良いですね。