効率的なランニングフォームについて学ぶ本
こんな人におススメです!
- マラソンのランニングフォームについて学びたい人
- マラソンの記録を伸ばしたい人
著者は大学陸上部の監督
著者は大学陸上部の監督です
ランニングトレーニングのプロですね!
著者は弘山 勉氏。日本の元陸上競技の選手で現在は筑波大学の陸上競技部監督です。
長年、陸上競技の中距離・長距離に携わっていた方で、”弘山理論”と呼ばれる科学的アプローチによるランニングメソッドをお持ちの方のようです。
効率的なランニングフォームを学ぶ本
まず、本書の目的としているところは「自分にとっての最高の一歩」をつくる事にあります。
マラソンでは、42.195Kmという長距離を走るわけですから、単純に1歩=1メートルで換算しても
「42195歩」もの距離を踏むスポーツなので小さな積み重ねになりますが、1歩1歩のエネルギー効率が非常に重要になります。できる限り、1歩あたりのエネルギー消費を抑えて走る事で、レース終盤のスタミナ消耗も抑える事につながります。
また、エネルギー効率の悪い走り方をしていると当然スピードアップも難しくなります。
結果的にランニングフォームを本書を読んで改善する事でタイムの向上にもつながる可能性が高い為、マラソンの記録向上に伸び悩んでいる方にとってプラスになる内容がつまっていると思います。
ランニングフォーム改善の方法は?
どうすれば速く走れる?
本書を読む中でランニングフォームで改善すべき点はいくつもありそうです。
- 走るときの姿勢
- 足を接地するとき
- 腕ふり
- 骨盤
- 重心
といったところがフォームを意識するポイントになるようです。
改善する方法は本書に詳しい記載がありますので詳細は割愛しますがランニングフォームの改善方法は一番手っ取り早いのが「走っている姿を動画で撮影してもらいセルフチェックすること」でしょうか。
普段の練習を集団で行っている人はランニング仲間に撮ってもらうもらうのが一番ですし、ひとりで走るランナーの場合はスマホで自撮りする方法もあります。
ランナーあるあるかもしれませんが、街中で走る場合はショーウィンドウに写った姿を確認する方法もあります。その場合は周りに注意してくださいね..。
動画を見て自分のイメージと違ったら練習の中で意識して取り組んでみると良いでしょう。
また、本書ではフォーム修正のドリルも紹介されていますので普段の練習を始める前に取り入れる事で体に覚えさせる効果もありそうですね。
最高のフォームで走る為のトレーニング
フォームを改善しつつ、トレーニングに励むべし!
フォームの改善に取り組みつつ、練習内容の見直しもすると良いでしょう。
初心者の段階では10分のジョギングに始まり、60分のジョギングといったように徐々に走る時間を延ばす練習だけでも効果がありますが、トレーニングの効果がいまいち実感できない時は本書に書いているトレーニングを参考にするのも良いかと思います。
自分のどの部分を強化するかによってトレーニング内容も変わってきますが、例えばスピードアップを図りたい場合には高強度の「インターバル」を取り入れたり、起伏を利用した坂ダッシュでは筋力アップや心肺機能の向上にも役立ちます。
ただし、このような強度の高いトレーニングはポイント練習と位置づけ、週に2回程度に抑えて、別の日には軽めのジョグを練習に取り入れるなどして体のコンディションを整えながらメニューを考えると良いでしょう。
合間のジョグではフォームの見直しを心がける事で質の高い練習を行う事ができるでしょう。
伸び悩むランナーにおススメの1冊
本書ではこの他にも目標タイム別の3カ月メニューも掲載されている為、自身の目標にあったメニューを選択し実践してみるのも良いと思います。
大学陸上競技部の監督が作ったメニューなので効果は期待できそうです。
この本を読んでみると、初心者向けというよりはむしろ中級者以上のランナーに向けて書かれている印象を持ちました。がんばって練習を続けているけど思うように成果が出ない人は是非一度読んでみてください。